代表理事挨拶

新型コロナウイルス感染症は、私達のライフスタイルに大きく影響を与えました。感染を避けるために移動を控え、人混みを避け、集まることが当然であった生活が一変しました。同時にオンライン化が一気に浸透し、リモートワークでのオンライン会議だけでなく、オンライン飲み会やエンターテイメントのオンライン配信が広がりました。また近所で過ごす時間が増える中で近隣に今まで目に止めなかった面白い場所を見つけた経験をした人たちも少なくないと思います。
社会状況により生活が変わるように、観光も変化してきていました。江戸時代の「名所図会」に書かれた場所に現代も変わらず訪れている一方で、スマートフォンやソーシャルメディアの登場によりインスタ映えに代表されるような写真写りの良い名所でもない場所に人が訪れたり、GPS情報やAR技術の発展で何でもないところにスマートフォンを片手にPokémon GOのポケストップに人が集まるようになりました。こうした変化をもより積極的に観光に取り込み、デジタルとリアルが融合する新たな観光を「メタ観光」と名付け、可視化して推進すために当機構を設立しました。
旅行者が考える観光の価値とその多様性を尊重しながら、新たな気づきを与えてより豊かな観光体験を提供できるように、民間企業や自治体等の関係者の皆様と取り組んでまいたいと思いますので、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

2021 年 1 月 一般社団法人メタ観光推進機構
代表理事 牧野友衛


当機構について

名称:一般社団法人メタ観光推進機構
所在地:〒1500012 東京都渋谷区広尾5丁目9番9-301号
(パンフレットはこちらからどうぞ)

当機構の業務内容

  • 調査研究事業:研究者および実務者による定期研究会の開催やメタ観光に関して多様な視点から分析したアニュアルレポートを発行。
  • コンサルティング事業: メタ観光による観光振興についてのコンサルティングを自治体・企業向けに実施。
  • メタ観光資源開発事業:メタ観光を実現する実証実験を先進的な自治体・企業と共同で実施。
  •  人材育成 / 研修・セミナー事業:セミナー、勉強会、視察会を実施し、メタ観光の普及・啓発を行う。
  • 顕彰事業:メタ観光と認められる事例を認証し、特に優れたものについての表彰を行う。

理事紹介

牧野友衛(代表理事)

GoogleマップやYouTubeの日本版の開発、Twitterの国内の利用者拡大の責任者を務め、2016年から2020年までトリップアドバイザーの代表取締役。総務省「異能(Inno)vationプログラム」 スーパーバイザー、日本政府観光局デジタル戦略アドバイザー、東京都の観光振興を考える有識者会議委員も務める。

玉置泰紀(理事)

KADOKAWA・2021年室エグゼクティブプロデューサー担当部長。LOVEWalker総編集長。国際大学GLOCOM客員研究員。元ウォーカー総編集長。日本型IRビジネスリポート編集委員。京都市埋蔵文化財研究所理事。大阪府日本万国博覧会記念公園運営審議会会長代行。同志社卒。産経新聞神戸支局・大阪社会部記者(大阪府警本部捜査1課担)〜福武書店月刊女性誌〜角川で編集長4誌、総編集長。

伏谷博之(理事)

ORIGINAL Inc. 代表取締役。タイムアウト東京代表。 / 一般社団法人 日本地域国際化推進機構代表理事。島根県生まれ。関西外国語大学卒。大学在学中にタワーレコード株式会社に入社。2005年 代表取締役社長に就任。 同年ナップスタージャパン株式会社を設立し、代表取締役を兼務。タワーレコード最高顧問を経て、2007年 ORIGINAL Inc.を設立。代表取締役に就任。2009年にタイムアウト東京を開設。観光庁アドバイザリーボード委員(2019-2020)の他、農水省、東京都などの専門委員を務める。

真鍋陸太郎(理事)

東京大学 教授。大学総合教育研究センター 教育DX推進部門長 / 大学院担当(工学系研究科都市工学専攻)。専門は、まちづくりと情報、都市計画、住民参加実践、まちづくりDX、教育DX。近年は、東京大学でのキャンパスマネジメントシステム構築にたずさわる他、文京区でのコミュニティアーカイブの利活用ワークショップ「あなたの名所ものがたり」や、大田区大森山王商店街のデジタルサイネージをコミュニティアーカイブの開示装置として活用する「まちまど」などの実践研究を進める。主な著書に、「帝都物語地図カタログ」(編著・非売品)、「コミュニティデザイン学」(分担・共著:東京大学出版会)、「住民主体の都市計画 まちづくりへの役立て方」(編著、学芸出版社)など。

齋藤貴弘(理事)

Field-R法律事務所弁護士 / 一般社団法人ナイトタイムエコノミー推進協議会代表理事。風営法ダンス営業規制改正をダンス文化推進議員連盟とともに実現。法改正後は、「自民党ナイトタイムエコノミー議員連盟」アドバイザリーボード座長、観光庁「夜間の観光資源活性化に関する協議会」有識者等としてナイトタイムエコノミー政策を牽引。関連著書に「ルールメイキング ―ナイトタイムエコノミーで実践した社会を変える方法論」(学芸出版社)

菊地映輝(理事)

武蔵大学社会学部 准教授。1987年、北海道生まれ。博士(政策・メディア)。2017年、慶應義塾大学大学院後期博士課程単位取得退学。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院研究員、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター主任研究員・講師などを経て、2024年より現職。専門は文化社会学、情報社会論等。株式会社Lab.808代表取締役、東京文化資源会議広域秋葉原作戦会議メンバーなども務める。現在は、情報社会における文化事象について都市とネットを横断する形で研究を行っている。